まちの歴史と景観
塩や酒づくりで栄えた竹原は、瀬戸内の自然に育まれた港町。
その歩みから、まちの歴史をひもときます。
広島県のほぼ中央、瀬戸内海沿岸に位置する竹原市は、室町時代より瀬戸内の交通の要衝として知られた港町です。
今もなお、江戸時代の繁栄を伝える屋敷や寺社が点在し、
往時の趣を残すまち並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
“安芸の小京都”と称される竹原の、しっとりとした風情と心なごむまち歩きをどうぞお楽しみください。
町家が残る
風情のまち
竹原の「まち並み保存地区」は、JR竹原駅近くの“上市・下市”と呼ばれるエリアに位置し、江戸中期から明治期に建てられた町家が今も現役で使われています。切妻屋根や入母屋造りなど多彩な建築様式が混在し、落ち着いた中にも独自の趣を感じられるまち並みが広がります。風情ある小路や、地区の中心を貫く本町通りを歩けば、まるで時がゆっくりと流れているかのよう。竹原ならではの歴史あるまち並み散策をどうぞお楽しみください
竹原の文化と経済をつくった“浜旦那”
塩で財を成した浜旦那は、酒宴や会合の場として書院造や数寄屋造を取り入れた大きな屋敷を持つのが常でした。また、おもてなしには手間のかかる魚飯をふるまうなど、食へのこだわりも強く、現存する屋敷や資料からその洗練された感性が窺えます。
浜旦那は学問にも深い造詣があり、学問のために上方を訪れるなど活発に活動していました。こうした竹原の土壌が、優れた学者や文化人を輩出し、町人にも学問が広まるきっかけになったと考えられます。

竹原三銘酒の酒蔵
酒処・竹原市に現存する3蔵。江戸期に製塩業で栄えた竹原では明治・大正期に入ると酒造りも始まり、最盛期は26軒の造り酒屋が営業するなど、商家町として大いに賑わいました。
そしてその豊かな財力をベースに、旦那と呼ばれる製塩業のオーナーが文化・学問の庇護者、さらには実践者となり、豊かな塩田文化を生み出しました。





